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モルテンの第5回サーキット走行会を広島のタカタサーキットで開催しました。スペシャルゲストとして写真家の小川義文さんと自動車評論家の島下泰久さんをお招きし、民秋社長、小林最高執行責任者、開発、生産、営業部門の有志が集まりブランドステートメントにあるキーワード「Fun」を探求しました。
普段乗れない車を集めて(マツダ車ユーザーが圧倒的なので)、中低速走行で味わい楽しみました。コスモスポーツ(流石に助手席のみ、排気の脈動音に痺れました)、GTR(若手に人気)、ランサーエボリューション(よく出来てます)、ポルシェパナメーラ(残念な出来、ポルシェをこんなものだと思って欲しくない)、プリウスPHV(上質)、ノートe-POWER(思ったほどでもなかった)、ロードスター(とにかく楽しい)、S660、など充実のラインナップ。
小川さんの走りは速いのにウルトラスムーズです。正しいコース取りをご指導頂き、サーキットが随分走りやすくなったのには驚くばかりです。パリダカールラリー8回出場、ポルシェのトランスシベリアラリーワークスドライバー出場のテクニック。サーキットでまざまざと拝見しました。分かりやすいご指導も評判でした。
島下さんも、評論家として膨大なクルマを試乗されているだけでなく、2015年にポルシェGT3カップチャレンジⅡクラス優勝をされているだけあって、これまた見事な走りっぷり。試乗の基本として、タイヤのコンディション、空気圧、助手席の座席位置、ハンドルの切り方まで出来るだけ揃えるようにご指導頂きました。そして本に書けない本音トークを交えて、若手社員と大いに語り合って頂きました。
午後からはモルテンの特性ゴムブッシュを組み込んだデミオ、アクセラをノーマル車と比較試乗しました。小川さん、島下さんからは良い点も悪い点もストレートにご指摘頂きました。デミオのゴムブッシュの出来は秀逸だったようです。お二人ともゴムブッシュの重要性は認識されていたものの、操縦性や乗り心地への影響が想像以上とビックリされていました。モルテンのやれること、やるべきコトは沢山あるでしょうともご指摘頂きました。
最後は小屋に全員集まっての対話集会(ダイアログ)。お二人の参加によって多くの学びがあったようです。走行会翌日は、ピーター・センゲの「学習する組織」を課題本にして研修。5つのディシプリンをサーキット走行会に当てはめたらどうなるかも議論しました。学習する組織を提唱し、イノベーションを仕掛けまくる民秋社長の期待に応えて、工業用品事業本部はどんどん進化中です。
走行会を終え羽田からスペインに出張された小川さん、「2018年版 間違いだらけのクルマ選び」上梓直前の島下さん、お忙しい中熱心なご指導ありがとうございました。


レポート、写真:高山信彦