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12月16日、鴨川に公国を建設中の藤井さんと我らの師匠小川さんのお誕生日パーティを記念して、完成間近の公国ガーデンでBBQパーティを行いました。
20名以上の仲間たちが早朝都内を出発して、公国に到着。午後から雨の予報にも関わらず、幸いにも降られず、お肉と野菜、持ち寄り食材の豪快なBBQが始まりました。
公国内を元気に遊び回るワンコやヤギも一緒に、賑やかで楽しいひと時となり、完成間近な公国、今年最後の賑やかな一日となりました。

来年の春からは、ここをスタジオやセミナーハウス、イベント会場等として利用していく予定。詳細な情報はまた改めてご案内します。

写真:眞家タカシさん

モナカ公国で思うこと。
ここはまさに「里山」と呼ぶにふさわしいロケーションだ。ゆるい傾斜地から南を望む風景はなだらかな丘陵地帯の棚田がが続き、その向こうにはまた山がそびえている。千葉県の南房総だけあって、山があっても空は広いので、開放感を感じられ、群馬の田舎で感じる狭い冬の空の寂しさのようなものは感じられない。
昨日参加したグリーンインフラのシンポジウムで、首都大学東京の涌井先生(TBS日曜日朝のサンデーモーニングに時々出演している)が話していた内容に、「おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に」という日本昔話のことがあった。これは古くから日本の国土でそのほとんどを占める里山での生活様式のことで、毎日山へ芝刈りに行くということは山の手入れを怠らないということであり、川へ洗濯に行くということは清潔な暮らしを心がけるということだと語っていた。雨が降れば里山には貯水機能があり、田畑の作物を育てていくれ、浄化された水が川となって里山の暮らしに潤いをもたらす。これこそ日本の国土にふさわしい暮らし方だということだった。
藻谷浩介さんの「里山資本主義」がベストセラーになったのはリーマンショック後だったと思う。それはあるものに価値を見い出せという教えであり、日本各地の里山はまさに宝の山だという視点が注目された。その著書の中で紹介されていた岡山県真庭市のバイオマスによる発電事業は、その後も順調に推移し、今でも街に様々な恩恵を与えるようになっている。

モナカの藤井さんはどこまでこのような思想を持っているのかは分からないけど、都会育ちだからこそ本能的に求める嗅覚と併せ持ったセンスがこのような素敵なロケーションを生み出そうとしている、たぶんそうだと思う。