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コンデジ片手に今の東京を写真に収めながら歩く、東京散歩。
春と秋、最初はTokyoDaysの3人で始めた散歩が、いつの間にかメンバーが増え、今回もラジオパーソナリティ「Mr.ジョージ・カックル」の著書「鎌倉ガイド」を片手に初秋の鎌倉を散歩してきました。


縁切り寺の東慶寺から縁結びの神社へ。
2016年10月22日(土曜日)曇り。午後12時30分に北鎌倉駅に集合し、まずは東慶寺へ。
その昔、女性から離縁することは許されなかった封建時代、ここに逃げ込めば女性から縁を切ることができると女性救済のためのお寺だったらしい。明治時代まで縁切りの寺として続いたが縁切りが明治時代になってお寺では廃止となり、今では禅寺として存続しています。境内にはかつての尼寺の風情を残すように、四季折々のきれいな花が咲くことで人気のお寺です。

東慶寺の先にある浄智寺の脇を抜け、葛原岡を目指して山道を登リ始めます。
これが意外にも本格的な山道で、鎌倉の地形をよく見ることもできるように道のすぐ脇は崖になっているようなところが随所に。トレッキングシューズやスニーカーを履いていないとちょっと足元が滑ったりすると危険が待ち受けています。
息を切らしながら頂上に着くと、葛原岡神社が。縁切り寺からここに到着すると、今度は一転、縁結びの神様の案内があちこちにある。下の寺で縁を切り、山道を登って縁を結ぶ。寺から神社へ、時代の違いはあるにせよ、いかにも日本人的な面白さだ。

銭洗という発想のすごさに関心。
ここから山道を下る途中に銭洗弁天があります。
何と言っても銭を洗うという発想がすごい。これに勝る集客アイデアはないというくらい、一気に参拝者の数が増えます。鎌倉駅方面からパンプスで登ってくる若い女性の姿や海外からのツーリストも多く、みなさん線香を上げ、銭を洗うためのざるを借り受け、霊水でお金を洗っています。小銭でも札でも洗っちゃいます。洗ったお金はどうするのかというと、お賽銭に入れてもいいんでしょうが、実はそのまま大切にしまっておくとご利益があるとのこと。私は地元鎌倉で使った方が鎌倉のためになるんだろうとその日の食事に使い果たしてしまいましたが。

化粧坂(けわいざか)から海蔵寺。
銭洗弁天を後に、坂を下ります。途中、化粧坂(「けわいざか」と読むらしい)を下りますが、ここがまた急な切り通しになっていて、水が出ているので足元が滑ってちょっと危険。降りきると扇谷の集落へ出て、この集落の奥にひっそりとあるのが海蔵寺。小さな寺だが、四季を通じて花が絶えない花寺として人気。特に春は「カイドウ」、秋には「ハギ」が境内に咲き誇り、多くの観光客が訪れるそうです。
この日は紫色のリンドウが苔の生えた庭のあちこちに咲き、初秋としては色鮮やかな花を楽しむことができました。あと1ヶ月もすれば、参道の両脇に植えられた楓が紅葉して、きっと紅葉見物で賑やかになることでしょう。
ここから鎌倉駅を目指して横須賀線沿いを歩く。すると西口前に出るので、ここでひと休み。この日の夜に食事を予約しているレストラン「ガーデンハウス」へ。

江ノ電で海へ。
鎌倉からは江ノ電に乗ります。稲村ヶ崎まで行き、ここから湘南の海へ。この日は珍しくノースショアの風が吹き、きれいにカールした波が次々と押し寄せ、ウェットスーツを着た多くのサーファーがきれいなライディングを楽しんでいました。稲村ヶ崎から七里ガ浜まで海沿いを歩き、夕陽を眺めたつもりになって江ノ電で鎌倉まで戻るとちょうど午後6時。半日の鎌倉散歩のエンディングは西口にある「ガーデンハウス」へ。ジョージさんお勧めのレストランで、テラス席も多く、夏にはきっとテラス席から埋まっていくんでしょうね。
食事もいいけど、奥まった場所にありながら開放的な雰囲気が気持ちをリラックスさせてくれます。隣りには話題のスタバ鎌倉店。フクちゃんで有名な漫画家、横山隆一さんの邸宅跡地で、プールや藤棚などがそのまま残されているのが人気だそうです。その横山さんの親族の方の邸宅跡がこのガーデンハウスということらしいです。


そんなこんなで、一番の驚きは「週末の鎌倉になんか来るもんじゃないと」と北鎌倉に住む友人の言葉は本当だったと思うくらいの観光客の多さ。今回は八幡様も大仏様も寄らなかったが、それでも人の多さには驚いた。でも、それだけ都心からわずかな距離であるにも関わらず、大自然が残され、本格的なトレッキングも体験でき、歴史ある名刹巡りもとても意義深い鎌倉でした。

本日の参加者のみなさん。幹事役の清水さん、お疲れさまでした。銭洗のご利益があるといいですね。


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付録
で、この日は残念ながら夕焼けを見ることはできませんでしたが、ロケハンで訪れた前週の金曜日にはこんなきれいな夕焼けを見ることができました。
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