2027年、第13回花の写真グループ展のテーマが決まりました。
「花響(はなひびき)」Floral Resonanceです。
同じ花を見ても、見えるものは一人ひとり違います。
「花響」では、その違いを大切にしながら、自分が何を見ているのかを発見し、花写真の表現をさらに深めていきたいと考えています。
構図、光、色彩、空間、時間といった写真表現の基本をあらためて見つめながら、華道、フラワーデザイン、音楽など、異分野の表現にも触れていきます。異分野の技法を習得することが目的ではありません。
「異分野に触れた結果、花がどう見えるようになるのか」。そこで得た新しい見方や感じ方を写真へ持ち帰り、自分自身の表現につなげていくことが、今回の大きなテーマです。
今回も写真家・小川義文の監修のもと、半年間のワークショップを行い、2027年8月下旬、代官山ヒルサイドテラスで作品を発表します。
2027年ワークショッププログラム
#1:空間に響く
「華道」から学ぶ、創作の自由。
2027年1月17日(日)13:00〜16:00
会場:自由学園・教室マニャーナ
特別講師:久保島一智氏(草月流師範)

華道における「創作の自由」を入口に、花を見ることについて考えます。
華道家は花材を前にしたとき、何を見て、何を選び、何を残し、何を捨てるのでしょうか。久保島さんの創作過程を実際に見せていただき、参加者自身も花材を使って「自由」と「制約」という二つの条件で構成を体験します。花をどう整えるかではなく、自分が何を見て、何を選んでいるのか。華道家の視点に触れながら、自分自身の「見る」を発見するワークショップです。
#2:彩に響く
「フラワーデザイン」から学ぶ、色彩と造形
2027年2月28日(日)13:00〜16:00
会場:スタジオ d-box
特別講師:佐藤由香里氏(フラワーアーティスト)

雑誌の花写真の撮影にも数多く携わってきた佐藤さんをお迎えし、フラワーデザインと写真表現の関係について考えます。花と花、色と色、形と空間。フラワーアーティストは、それらの関係をどのように組み立てているのでしょうか。佐藤さんによるデモンストレーションと、参加者自身による簡単な花のしつらえを体験します。
さらに、それを写真に撮ることで、実際に目で見た花の美しさと、写真の中に生まれる美しさの違いを探ります。
※当日はスマートフォンでの撮影も可能です。
三次元の花の美しさを、二次元の写真へどう表現するのか。
フラワーデザインと写真、それぞれの視点から「構成すること」の意味を考えます。
#3:心に響く
「ヴァイオリンの音色」から感じる、情景と余韻
2027年3月27日(土)16:00〜19:00
会場:自由学園・教室マニャーナ
特別講師:佐原敦子氏(ヴァイオリニスト)

国内外でリサイタルや室内楽に取り組み、録音作品の発表や後進の指導にも力を注いでいるヴァイオリニスト、佐原敦子さんをお迎えします。ヴァイオリンの生演奏を聴きながら、音色、リズム、間、静けさ、緊張感、そして音が消えたあとの余韻に耳を傾けます。
音楽から浮かび上がる情景は、人によって異なるはずです。その情景を写真の光、色彩、構図、空間に置き換えると、どのような表現が生まれるのでしょうか。演奏者自身が音楽から何を感じ、どのような情景を思い描いているのかについても、お話を伺います。目には見えない音楽から、写真の中にある見えないものを考える。そんな新しい試みです。
#4:発見に響く
「マクロの世界」から発見する、もう一つの花の姿
2027年4月18日(日)午前・午後の二部制
会場:スタジオ d-box
協力:タムロン、シグマ

普段、私たちが見ている花の世界も、マクロレンズを通すことで、まったく違う表情を見せてくれます。花弁の繊細な質感、規則的に繰り返される形、肉眼では見過ごしてしまう小さな光や影。花の一部分に近づくことで、これまで気づかなかった造形や色彩の美しさが現れます。スタジオライティングも活用しながら、マクロならではの視点で花と向き合い、見慣れた花の中に、まだ知らない美しさを発見する撮影実習です。
#5:自然に響く
「バスツアー撮影実習」自然の光と向き合う。
2027年5月23日(日)
撮影場所・行程は後日ご案内します。

自然の中で咲く花や植物は、光、風、季節、周囲の環境とともに存在しています。スタジオとは異なり、自然の光や背景を自由に動かすことはできません。だからこそ、目の前の光を見極め、花と周囲の空間との関係を考えながら、自分自身の視点で一枚を探していくことになります。
これまでのワークショップで触れてきた、空間、色彩、時間、光、そして表現の違い。さまざまな体験を経て、今、自分には花がどう見えるようになったのか。自然の中で、その変化を確かめる撮影実習にしたいと考えています。
#6:作品選定会
2027年6月19日(土)・20日(日)
会場:渋谷キャスト
半年間の活動を通して撮影した作品の中から、写真展「花響」に出展する作品を選定します。一枚一枚の完成度だけでなく、作品の組み合わせや展示全体の構成も考えながら、最終的な出展作品を決定します。
作品選定会は個別面談形式で行います。開催日が近づきましたら面談時間枠をご案内しますので、ご希望の時間帯をお選びいただきます。
異なるジャンルの表現に触れることで、
「こんな見方があるのか」
「こういう間の取り方があるのか」
「こんな色の組み合わせがあるのか」
という新しい感覚に出会う。
そして、それをもう一度写真へ持ち帰る。
それが、今回の「花響」の狙いです。募集要項でも、異分野を学ぶことそのものではなく、そこで得た「見方」や「感じ方」を写真表現へ戻すことが目的とされています。
最後は撮影し、作品を選び、プリントし、展示する。
半年間を通して、一つの写真表現へと仕上げていきます。
2027年の活動は、1月から始まります。
応募方法はこちらからどうぞ。
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